大手のハンバーグチェーン店で、初めてアルバイトをされた方の経験をお話しします。
アルバイトを始めたきっかけと職種
1年間の浪人生活を経てようやく大学生となった時、親から「もう小遣いはなし」と宣言されたので、小遣い欲しさに、初めてアルバイトをすることにしました。
新聞の折込広告でアルバイト先を探しました。当時はネットという媒体がなかったので、今より紙による情報が充実していて、特に日曜日にはバイト募集広告がたくさん入っていました。
希望職種はありませんでしたが、「時間に自由が効く」というキーワードで、ハンバーグチェーン店にしました。 実際、働き出すと、そういうことはどうでも良くなってきたのですが・・。
採用について
採用の面接などは、当時は本当に緩かったです。
普段着で出かけ、シフト上の入りたくない時間帯・曜日などを打ち合わせた程度でした。
履歴書は、親に書き方を聞くのが恥ずかしかったので、履歴書用紙の袋の中に入っていた見本を参考に書きました。今はネットで見本がいくらでも手に入ります。
ハンバーグチェーン店でのアルバイトの思い出
自分にとっての初めての勤労経験だったので、何もかもが初めてのことばかりでした。
印象に残っているのは、どんな時間でも「おはようございます」という挨拶をしたこと、後輩をトレーニングする際に「○○先生、教えてあげてね」という言葉を掛けていたこと。 今は社会人として働いていますが、2つとも普通に使っているセリフです。
ハンバーグ店でのアルバイトは本当に楽しかったです。
冷凍の食品を地下の冷凍庫に運ぶ時にその物量を競ったり、どうしたら同じ仕事を早く済ませられるか、手を早くする練習と工夫などをしてみたりしました。
そして、それをアルバイト仲間で、お互い教え合ったり、相談したりしていました。
先輩も優しい人が多くて、疲れてぐったりしていると「大丈夫?」と声をかけてくれました。
今の自分の仕事のベース部分はこのときに培われたといっても過言ではないくらいです。
このチェーン店は高校生の割合が高く、男女集まれば当然、恋愛にも発展して、毎日のシフトが天国になったり、地獄になったりです。 又、それを知った回りが気を使ってくれて、気晴らしに食事に行ったりもしました。
私は運動系の部活の経験がなかったので、あの時が青春だったような気がします。
ポテトのポジションの仕事をしていたとき、昼ピークにかかり、ストックがまったくなくなってしまったことがありました。
交代の時間が来てしまったので、残業してストックを作ってから上がろうと思ったのですが、引き継ぐ人が「大丈夫っす。大丈夫っす。上がっちゃって下さい。」「いや、でも・・・」「任せといて下さい!」。
その自信はどこからくるのだろうかと思いましたが、着替えて、帰る時に、もう一度ポテトを見たら見事にストックもできていて、彼は他のポジションを手伝っていました。
彼は年下でしたが、かっこよさに痺れたのを覚えています。「自分もこうなりたいな」と思い、その後も精進しました。
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アルバイト職種替え
仕事内容には全くと言ってよいほど不満はなかったのですが、友だちが同じ期間に働いて、もっと稼いでいたのを見て、どうせやるならば、もうちょっと時給の高いバイトをしようと思い、アルバイトを替えました。
次に選んだのは夜間のバイトでした。
<次につづく>
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