大手牛丼チェーン店での夜間アルバイトのお話です。
職種を決めた理由
もともと夜に強い体質なのと、昼間は学校へ行き、より稼ぎたいと夜間のアルバイトをしたいと思いました。新聞の折込広告で、夜勤がある職種ということで、アルバイトを探しました。
採用について
採用面接は、初めてのアルバイト経験で、ある程度自信があったことが大きく、色々と質問されたことにハキハキと答えたことを覚えています。
以前に何をやっていたかを聞かれた時に、「大手ハンバーガーチェーンです」と答えたところ、「〇〇〇〇〇〇でバイトしてたのなら大丈夫だね」と、面接の時に店長に言われたことが大きかったと思います。
履歴書は、以前使用したものをコピーして取っておいたので、それを写して提出しました。
牛丼チェーン店での夜間アルバイト
夜間は意外と忙しいのだというのが実感でした。自分の知らない世界だったので、こんなに夜間に起きて活動している人が大勢いるのだと、とても驚いた記憶があります。
エピソード①
牛丼は飲んだ後のシメとして利用する酔っぱらいのお客さんが多いです。
注文をお願いしても友達同士の話に夢中で、全然注文を出してくれず、他のお客さんが怒り出した事がありました。(自分に言われても困るのですが・・・) 「なんで私のところには来てくれないんだよー」と。
エピソード②
お新香をのせるお皿の漂白をしていて、タレの色が残ってしまったのが気になって、しゃがんで、たわしで一生懸命にこすっていました。
お客さんが入ってきたことに気が付かず、そのお客さんは、ずっと待っていたようで、いきなりその方が切れて怒鳴り始めました。 慌てて「すみません」と謝ったら、そのお客に殴られました。
「痛い」と頬をさすっていたら、なじみのお客さんである新聞配達のおっちゃんが、いきなり私を殴った客に殴りかかり、店内で殴り合いになってしまいました。
自分が痛いのもさることながら、収拾がつかなくなってしまってどうしようかと思っていると、一緒にシフトに入っていた友人が警察を呼んでくれました。
しばらくの後、その殴り合った当人同士が肩を組んで戻ってきました。お互い笑っていました。
私は???でしたが、殴ってきたお客さんが「これ。すまなかったね」と言って、1万円くれました。 お金をもらえてラッキーというよりは、不思議な出来事にびっくりしました。
エピソード③
当時、声優を目指していて、その傍らに牛丼屋でバイトをしている同い年の子がいました。彼は他の店から移ってきて、前の店は歌舞伎町店というバリバリの人でした。
また彼の主義なんでしょうが、やることなすこと完璧で、無駄がなく、とにかくスピードが早い。
ただし、自分が完璧なので人に求めるレベルも極端に高く、スピード重視でした。表現をオブラートに包むこともなくド直球で言ってきます。 そのせいか、人にあまり理解されず、孤立していました。
私は目的がお金を稼ぐことであったし、彼がすごいことも見てわかっていたので、彼について勉強すれば早く仕事が終わって休憩できるぐらいしか思っていませんでした。
まあ言い方が頭にきたことはありましたが、だからといって喧嘩したり、辞めたいとかは考えませんでした。
むしろ、彼が言うことはマニュアルにもない知恵の塊であったので、一字一句漏らさないようにしようと思い、メモしまくっていました。
そうした姿勢を見てくれたのか、あるいは私のレベルが上ってきたからなのか、次第に打ち解けるようになりました。
声優を目指していることもその時に教えてくれました。 今の私の仕事の進め方に非常に影響を与えてくれた人物でした。
エピソード④
他にも頼りになる仲間は2人ほどいて、いつもその人たちに頼り切りのバイト生活でしたが、ある時、相方が具合が悪くなって、休憩室で寝込んでしまいました。
いきおい、自分と年下の高校生だけになってしまいました。
その牛丼店は、夜勤の開始が23時で、夜中の1時ぐらいまで酔っ払いのピークがあり、その後は、朝まであまりお客さんは来ません。
次は朝定食のピークで、これが非常に混みます。当時、朝定食は6時からでしたので、その準備に5時ぐらいから取りかかります。
その非常なピークに高校生のアルバイターと二人きりの状態になってしまい、とても不安でした。しかし、高校生の子も、私しか頼りになる人はいません。 必死に頑張って、朝定食ピークを終わらせた時に、気絶しそうなくらいに疲れたことをよく覚えています。
いまでも、その高校生の子には悪い事をしてしまったなと思います。
でもその高校生は笑顔で「お疲れさまでした!」と学校に向かいました。 その笑顔に救われました。
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夜勤のアルバイト終了
やはり昼と夜の二重生活はかなりきつかったのと、目的のお金が溜まったのでやめることにしました。
また、夜勤のシフトには女の子が居なかったので、出会いがなかったことも大きい理由でした??。
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