北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産登録決定!三内丸山遺跡は野球場を建設する予定だった!?

今年もコロナに関する暗いニュースばかりですが、オリンピックなどの明るいニュースもあります。

その明るいニュースの一つ、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が7月27日に世界遺産(文化遺産)登録に決定しました!

今回は、新しく世界遺産の仲間入りを果たした、北海道・北東北の縄文遺跡群について紹介していきます!

また、北海道・北東北の縄文遺跡群の一つで、日本の特別史跡に指定されている「三内丸山遺跡(青森県青森市)」は、元々野球場を建設する予定だったと言われているので、そちらについても詳しく説明していきたいと思います!

最後まで楽しんでいってください!

北海道・北東北の縄文遺跡群とは?

北海道・北東北の縄文遺跡群は、北海道の道南地方と、青森県、秋田県、岩手県の北東北の1道3県にある、「16ヶ所の縄文時代の遺跡群の総称」で、発掘された考古遺跡のみで構成されるものとしては、国内初の世界遺産です!

2002年8月の4道県の知事サミットで「北の縄文文化回廊づくり構想」として提唱され、2009年1月に「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」として暫定リストに掲載されましたが、2017年まで5度推薦が見送られてきました。

しかし、2019年12月6度目にしてようやく世界遺産への推薦が決定し、2020年1月に推薦書をユネスコに提出しており、2021年5月26日に、国際記念物遺跡会議(イコモス)から世界遺産への登録勧告が出され、事実上の世界遺産登録が決定しました。

そして7月27日に開催された「第44回世界遺産委員会」で正式に登録が決定しました!

北海道は、2005年に自然遺産に登録された「知床」以来。

青森県と秋田県は、1993年に自然遺産に登録された「白神山地」以来。

岩手県は、2011年に文化遺産に登録された「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」以来の世界遺産登録となります。

北海道、青森県、秋田県は自然遺産と文化遺産共に、世界遺産に登録されたことになりました!

北海道・北東北の縄文遺跡群を紹介!

ここでは、北海道・北東北の16の遺跡群全てを紹介していきます!

北海道

キウス周堤墓群(千歳市)

北黄金貝塚(伊達市)

入江・高砂貝塚(洞爺湖町)

大船遺跡(函館市)

垣ノ島遺跡(函館市)

青森県

三内丸山遺跡(青森市:特別史跡)

小牧野遺跡(青森市)

是川遺跡(八戸市)

亀ヶ岡石器時代遺跡(つがる市)

田小屋野貝塚(つがる市)

大森勝山遺跡(弘前市)

二ツ森貝塚(七戸町)

大平山元Ⅰ遺跡(外ヶ浜町)

岩手県

御所野遺跡(一戸町)

秋田県

大湯環状列石(鹿角市:特別史跡)

伊勢堂岱遺跡(北秋田市)

各々の遺跡の縄文時代の時期について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

北海道・北東北の縄文遺跡群

三内丸山遺跡は野球場を建設する予定だった!?

特別史跡にも指定されている三内丸山遺跡ですが、元々は遺跡がある場所は野球場を建設する予定でした!

1992年(平成4年)、青森市西部にある「青森県総合運動公園」の敷地内にある「青森県営野球場」の老朽化により、新しい県営野球場の建設地として近隣の三内丸山を事前調査したところ、この場所(遺跡)が大規模な集落跡だとみられることが分かり、2年後の1994年(平成6年)には、後に三内丸山遺跡のシンボルとなる「直径約1メートルの栗の柱」が6本見つかり、大型建物の跡とも考えられました。

この発掘により県は栗の柱が見つかった1994年に、既に着工していた県営野球場の建設を中止し、遺跡を保存することを決定しました。

野球場を建設する予定だった場所が、後に世界遺産に登録されるなんて、当時は誰も予想していなかったのでしょうね。笑

ちなみに、三内丸山遺跡によって中止となった新しい県営野球場ですが、30年近く経った現在でも建設されていません。

それどころか、青森県総合運動公園自体が閉鎖されているので、新しい県営野球場が建設される予定は現時点では無いみたいですね。

まとめ

今回は、新しく世界遺産に登録された、北海道・北東北の縄文遺跡群について紹介していきました!

コロナが収まったら、是非世界遺産となった各遺跡に観光に訪れてみてください!

最後までご覧になっていただきありがとうございました!

 

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