懐映画『ベルリン陥落』をウクライナ情勢と比較!

突然ですが、皆さんは「ベルリン陥落」というロシア映画をご存知でしょうか?

ソ連(ロシア)とドイツとの戦争を描いている映画ですが、史実を基にしており学習にもなります。

今回は、ソ連とドイツとの戦争を描いた映画「ベルリン陥落」を紹介していきます。

また、ロシアは現在ウクライナに軍事侵攻を仕掛け世界中から非難されていますが、ベルリン陥落で描いている情勢と現在のウクライナ情勢を比較し解説していきます。

ベルリン陥落の基本情報

 

ジャンル:戦争

製作国:ソ連(ロシア)

公開年:1949年(日本公開:1952年)

第二次世界大戦末期に起こったソ連とドイツによる「ベルリン市街戦」だけでなく、独ソ戦全てが描かれています。

全2部構成となっており、第1部はラブロマンス的な描写を中心になっていますが、第2部では一転、ドイツとの戦闘を描いています。

あらすじ(第1部)

鉄工所に勤務する「アレクセイ・イワノフ(愛称:アリョーシャ)」は、優秀な工場労働勤務を表彰されてレーニン勲章を授与される。

アリョーシャは小学校教諭の「ナターリア・ルミャンツェア(愛称:ナターシャ)」と惹かれ合うが想いを伝えられず。

スターリンの招待に応じてモスクワに向かい、スターリンと謁見したアリョーシャは帰郷後、今度こそナターシャに想いを伝えようとしたその時、「バルバロッサ作戦」を発動したドイツ国防軍によって町を破壊され、アリョーシャは意識を失う。

3ヶ月後、意識を取り戻したアリョーシャは、友人のザイチェンコから母親が殺され、ナターシャががドイツに連れ去られたことを聞かされ、彼女を取り戻すために赤軍に入隊し、モスクワの戦いに参加する。

第2部

第2部はドイツとの戦闘を描いており史実に沿った内容になっているので、史実を基にあらすじを紹介していきます。

1945年2月:ソ連、イギリス、アメリカの連合国首脳会談「ヤルタ会談」で、スターリンがドイツに宣戦布告し、ベルリンに進撃することを宣言する。

以降ソ連の猛攻によりドイツは劣勢になる。

1945年4月:赤軍はベルリンへの総攻撃を開始し、ヒトラーは総統地下壕に退避し徹底抗戦を続ける。

しかし、側近たちの相次ぐ離反や反発によってヒトラーは孤立し、勝利を諦める。

4月30日:ヒトラーは恋人エヴァと共にピストルや毒薬を使用し自殺。

ヒトラーの遺言でドイツの新政府の首相に任命されたゲッペルスは、参謀総長であるグレープス大将をソ連との講和交渉に派遣し、モスクワにいるスターリンに電話を通してヒトラーの自殺と停戦の申し入れを行ったが、スターリンから「無条件降伏のみ」と突き付け、交渉は決裂。

ゲッペルスは赤軍の包囲網を突破する作戦の敢行を許可したが、既に突破は不可能な状態だった。

5月2日:赤軍はベルリンの国会議事堂を制圧し、ベルリン防衛軍は降伏。

5月7日:ドイツ国防軍全軍の無条件降伏文書に署名し、48時間後の5月9日零時に発効。ソ連とドイツの戦いが終わった。

ロシアでは、無条件降伏が発効した5月9日を「戦勝記念日」としています。

独ソ戦とウクライナ情勢を比較!

ベルリン陥落という映画が史実通りなら、先にケンカを仕掛けてきたのは「ドイツ」ということになり、ソ連はその報復としてドイツを攻撃し戦争に勝ちました。

言わば独ソ戦は、ドイツもといヒトラーの自業自得ということになりますね。

数多くのユダヤ人を虐殺しソ連という大国まで手にしようとしたヒトラーですが、窮地に陥り最期は自ら命を絶ちました。

そのヒトラーのような運命を、21世紀になった現在、ロシアのプーチン大統領は同じく辿ろうとしています。

今回のウクライナへの軍事侵攻は、先にケンカを仕掛けたのはロシアなのは一目瞭然ですが、独ソ戦と違うところは、「ウクライナはロシアに攻撃していない」ということです。

ウクライナ軍はロシアよりははるかに軍事勢力が劣っていることもありますが、それ以上に不可解な理由で因縁を付けられて国を滅ぼそうとしているロシアから国を死に物狂いで守っており、ゼレンスキー大統領やウクライナ国民は報復の意思は全くありません。

罪のない数多くのウクライナ国民を犠牲にしているプーチン大統領やロシア政府は、まさしくヒトラーとナチスそのものな暴政を執っています。

レーニンやスターリンは、同志だったはずのプーチン大統領をどのように思っているのでしょうか。

まとめ

今回は、第二次世界大戦のドイツとソ連(ロシア)の戦いを描いた映画「ベルリン陥落」について解説していき、現在のウクライナ情勢についても比較していきました。

一刻でも早くロシア軍がウクライナから撤退し、ウクライナ国民が元の平穏な生活に戻れるよう祈っております。

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