山口県阿武町で起きた4630万円誤送金の騒動が、連日ニュースになっており、その誤送金をしてしまった24歳の男が全額使用してしまい逮捕されました。
小さな町で起きた騒動によって、2020年に実施された国民に一律に給付された「特別定額給付金」の再給付実現が絶望的になったという声も聞かれています。
今回は、4630万円誤送金の騒動で、本当に国民一律の給付金の再給付実現は絶望的になったのか、解説していきます。
4630万円誤送金から逮捕までの経緯
事の発端は、新型コロナウイルスの影響で生活が困窮する世帯に10万円を給付する、国の臨時特別給付金の振込を巡って起きました。
4月1日:町は給付金の対象になった463世帯の口座情報を、フロッピーディスクに入れて銀行に渡し、振り込みの手続きは完了。
4月6日:町は、本来必要のない振り込み依頼書を誤って銀行に提出したことが判明。
依頼書の一番上に記載があり、後に逮捕された24歳の無職「田口翔」容疑者に、本来の10万円と誤送金額の4630万円が二重に振り込まれる手続きが取られていた。
4月8日:銀行から指摘を受けて、町はご送金されたことに気付く。
町は田口容疑者に謝罪し、返還の手続きを行うよう求めた。
4月8日~4月下旬:一度は返還の姿勢に応じた田口容疑者だが、金融機関に手続きに行く途中、一転返還に応じない姿勢を示す。
以降田口容疑者の口座から34回に分けて高額の出金が行われており、2週間で口座からほぼ全額引き出されていた。
5月12日:町は給付金の返還を求めて裁判を起こし、警察も捜査を進めていた。
5月18日夜:「電子計算機使用詐欺の疑い」で田口容疑者を逮捕。
田口容疑者は4630万円をどんなことに使用した?
田口容疑者は4630万円もの大金を「ネットカジノに使った」と述べています。
ネットカジノとは、「オンラインカジノ」という名称で日本国内に広く知られており、スマホなどでスロットやルーレットなど実際にカジノで行われているゲームを出来るギャンブルサイトです。
田口容疑者は、複数のオンラインカジノを利用していたとされており、オンラインカジノの運営元との橋渡しとなる決済代行業者3社を利用していたことが分かりました。
オンラインカジノは1日で数百万円が入金する人も珍しくないので、オンラインカジノに使用していたとしても不思議ではありません。
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給付金でギャンブルをすることは違法?
2年前に全国民に給付された特別定額給付金を、競馬やパチンコなどのギャンブルに使用すること自体は違法ではありません!
賛否両論はあると思いますが。
特別定額給付金は国が平等に国民に配った「返還の必要が無いお金」なので、貯蓄に回そうが趣味に使おうが何ら問題はありません。
ただし今回のように、使用用途に関係なく、「誤って振り込んでしまったことだと知っておきながら使用した」ことが問題となっています。
そしてその大金をオンラインカジノ(ギャンブル)に使用したことで騒動が大きくなりました。
4630万円を隠す為にオンラインカジノを利用!?
仮に4630万円を競馬やパチンコなどに使用した場合、競馬だと日本中央競馬界、パチンコだと各店舗に警察や町が確認をすれば返還に応じられますが、オンラインカジノは運営元が海外の企業なので、返還に素直に応じてくれるか分からないので回収に苦労するのかもしれません。
ところが5月23日に、田口容疑者が出金に利用した3つの決済代行企業の内のA社に、「3590万円」を出金の為に利用していることが判明し、A社が3590万円を町に返還したというニュースが入りました。
全額の約8割が町に還ってきて安心しましたが、田口容疑者は本当にオンラインカジノを利用したのでしょうか?
もしかして、4630万円をオンラインカジノ内に隠す為に利用したのではないでしょうか。
たしかに、田口容疑者に誤って送金してしまった町にも責任は当然ありますが、上述したように、誤って送金したことを知っておきながら返還に応じず、オンラインカジノに隠蔽しようとした田口容疑者は極めて悪質ですね。
一部では、町の対応のせいで逮捕されたと、田口容疑者を擁護する声がありますが、田口容疑者が素直に返還の手続きを済ませて変換していれば、ここまで大きな騒ぎにならなかったはずです。
田口容疑者の自業自得ですね。
国民一律再給付の実現は絶望的か?
岸田首相は以前予算委員会で、国民に一律10万円の再給付は「考えていない」と断言していたので、再給付は実現する可能性は極めて低いですね。
しかし、今回の誤送金の騒動によって、国からのお金をギャンブルに使用しているというイメージが根付いてしまったことで、再給付実現の可能性は限りなくゼロに近くなりましたね。
国からの給付金は、元は国民の税金から出しているので、たとえ政府が許しても国民が許さないと思います。
給付金を出さないのなら、税金を下げてほしいですね。
まとめ
今回は、山口県阿武町で起こった4630万円の誤送金の経緯と、この騒動によって国民への一律再給付が実現されるのは絶望的なのかを解説していきました。
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