W杯で日本がドイツやスペインを破る快進撃を見せて日本中が盛り上がりましたよね!
しかしその裏で、実は大相撲の九州場所も盛り上がりを見せていました。
今年の九州場所は、非常に珍しい「優勝決定巴戦」の末、平幕阿炎が初優勝を果たしました!
今回は、大相撲九州場所の結果や、優勝決定巴戦にまでもつれて大混戦となった理由についても紹介していきます!
最後まで楽しんでいってください!
大相撲九州場所2022の結果!
まずは、九州場所の各段優勝力士と三賞を受賞した力士を発表していきます。
各段優勝力士
幕内:阿炎(西前頭9枚目:錣山部屋)成績:12勝3敗
十両:欧勝馬(西十両12枚目:鳴門部屋)成績:11勝4敗
幕下:玉正鳳(東幕下23枚目:片男波部屋)成績:7戦全勝
三段目:日翔志(東三段目28枚目:追手風部屋)成績:7戦全勝
序二段:朝志雄(東序二段60枚目:高砂部屋)成績:7戦全勝
序ノ口:尊富士(西序ノ口15枚目:伊勢ケ濱部屋)成績:7戦全勝
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三賞受賞力士
殊勲賞:高安(東前頭筆頭)
敢闘賞:阿炎(西前頭9枚目)
技能賞:豊昇龍(西関脇)
千秋楽の本割が終わった時点で、貴景勝(東大関)、高安、阿炎の3人が12勝2敗で並び、3人による優勝決定巴戦で阿炎が高安、貴景勝に勝利し初めて天皇賜杯を手にし、敢闘賞も受賞しました。
殊勲賞を受賞した高安は、今年は3回優勝争いに加わりましたが、またしてもあと一歩優勝に届きませんでした。
また、終盤まで優勝争いに加わり11勝という好成績を収めた豊昇龍も技能賞を受賞し、いよいよ大関が射程に入ってきました。
優勝決定巴戦とは?
幕内、十両では15番、幕下以下では7番取り終えた時点で同じ成績が3人以上並んだ場合に行われる優勝を決める対戦方式です。
3人の場合は土俵下でくじ引きを行い、「〇」が描かれた紙を引いた力士が休みとなり、残り2人は「東」「西」と書かれており、それぞれ場所から土俵に上がり対戦します。
3人のうち、誰かが2連勝するまで行われるサドンデス方式で、優勝が決まるまで延々と繰り返されます。
同点力士が5人と6人の場合は、まず予選を行い3人まで絞り、勝ち抜いた3人で巴戦を行います。
同点力士が4人、7人、8人の場合は巴戦を行わず単純なトーナメント形式で行われることもあります。
横綱や大関など強い力士がいる幕内では滅多に巴戦が行われることがありませんが、実力が拮抗している十両や幕下以下などでは巴戦は珍しくありません。
これまで幕内で優勝決定巴戦が行われたのは、今回も含めて7回目で、最後に幕内で巴戦が行われたのは、1994年(平成6年)春場所以来28年ぶりです。
ちなみに、この時は「曙(横綱)」「貴ノ浪(大関)」「貴闘力(平幕)」の3人が12勝3敗で並び、曙が巴戦を制し優勝を果たしました。
今回は、貴景勝以外は全員平幕ですね。
全員三役経験者ではありますが。
九州場所が大混戦になった理由は?
優勝決定巴戦は場所が盛り上がるので結果として良いことですが、それだけ混戦になっていることを証明しています。
今年の九州場所が混戦になった理由は、「照ノ富士の休場」が大きな理由の一つです!
両膝の具合が悪化したことで九州場所は全休している照ノ富士ですが、優勝候補最有力の横綱がいないことで優勝争いが熾烈になりました。
また上位陣は、貴景勝がゲンのいい九州場所で最後まで優勝争いに加わり、終盤まで優勝を争っていた関脇の豊昇龍は素晴らしいですが、その他は不甲斐ない結果になったことが、大混戦になった最大の理由ではないでしょうか。
特に今場所角番だった正代は負け越して大関陥落、今場所10勝すれば大関に復帰出来るチャンスがあった御嶽海も、10勝どころか9敗以上負け越して初場所は平幕に陥落するという有様です。
今年一年の大相撲を振り返って
今年は年6場所中3場所で平幕力士が優勝し、3場所連続で平幕力士が優勝するのは長い大相撲の中で史上初めてのことです。
また、正代、御嶽海と2人の大関が陥落してしまい、来年の初場所は横綱と大関が1人しかいない事態となります。
その一方で、若隆景、豊昇龍、琴ノ若、王鵬といった若手が台頭してきており、世代交代が起ころうとしています。
来年は若手力士の活躍に注目です!
来場所の展望
年明け1月に両国国技館で行われる初場所ですが、優勝した阿炎と同点準優勝だった高安は三役に復帰する可能性が高いです。
そして同じく同点準優勝だった貴景勝は、まだ話題になっていませんが、12勝だったので、初場所は「綱取り場所」の可能性が出てきました。
ただし、ハードルはかなり高いと思います。
貴景勝が横綱の夢を掴む昇進条件は、以下の条件が予想されます。
・14勝以上で優勝→横綱昇進ほぼ確実
・13勝の場合
優勝→横綱昇進の可能性あり
準優勝以下→来場所に持ち越し
仮に初場所が綱取り場所になった場合、貴景勝が横綱に昇進する為には「最低でも13勝以上で優勝」が絶対条件ですね。
まとめ
今回は、大相撲九州場所の結果や、優勝決定巴戦になるほど大混戦になった理由について紹介していきました!
阿炎関、優勝おめでとうございます!
そして、力士や関係者の皆様もお疲れ様でした!
初場所が今からとても楽しみです!
最後までご覧になっていただきありがとうございました!
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