毎年開催されている「G7主要国首脳会議(サミット)」。
2023年のサミットは日本が議長国を務め、岸田首相の地元「広島」で、5月19日~21日まで開催されました。
今回は、広島で行われた今回のG7主要国首脳会議について解説していきます。
また、今回のサミットでは、ウクライナのゼレンスキー大統領が対面で参加するために広島を訪問したことが大きな話題になりました。
こちらについても触れていきたいと思います。
G7主要国首脳会議(サミット)とは?
そもそも、G7主要国首脳会議(サミット)ってどのような会議なのでしょうか?
G7主要国首脳会議は
・日本
・アメリカ
・カナダ
・イギリス
・フランス
・ドイツ
・イタリア
の首脳(首相や大統領)が年に一度集まって、国際的な政治や経済的な課題などについて議論する会合です。
1998年から2014年までは、上記の7ヶ国に「ロシア」を加えた「G8(8ヶ国)」でしたが、クリミア併合の件でロシアは外れることになりました。
G7主要国首脳会議議長国の順番は?
議長国は7ヶ国間で毎年変わっており、順番は
フランス→アメリカ→イギリス→ドイツ→日本→イタリア→カナダ
の順番となっています。(G7主要国首脳会議が始まった1975年からの順番)
次の2024年のサミットは「イタリア」で行われます。
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日本がG7主要国首脳会議の議長国になった回数は?
1975年にG7主要国首脳会議が始まってから、これまで日本は、今回の広島で「7回目」の議長国となりました。
1979年、1986年、1993年は「東京」で。
沖縄県名護市で行われた2000年のG7主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)は、初めて地方で行われ、以降日本でのG7主要国首脳会議は地方で行われています。
2008年:北海道洞爺湖町(北海道・洞爺湖サミット)
2016年:三重県志摩市(伊勢志摩サミット)
2023年:広島県広島市(広島サミット)
G7主要国以外も招待される
G7主要国首脳会議は7ヶ国だけが参加するのではなく、国連の事務総長や「欧州連合(EU)」の欧州理事会議長と欧州委員会委員長や、G7以外の国の首脳も招待されており、実質中規模な首脳会議が行われています。(EUは招待ではなく常任機関(毎回参加))
今回の広島サミットでは
オーストラリア
ブラジル
コモロ
クック諸島
インド
インドネシア
韓国
ベトナム
ウクライナ
が招待されました。
G7主要国首脳会議2023(広島サミット)の議題は?
今回の広島サミットの議題の中心は「ウクライナ情勢」についてです!
ウクライナがロシアに侵攻されてから1年が過ぎましたが、以前終わりには程遠い状況が続いています。
G7の国々をはじめ、多くの国から武器や支援物資の援助で耐え凌ぎロシアに苦戦を強いているウクライナは反転攻勢を示唆していますが、対してロシアは核兵器使用を示唆したりと揺さぶりをかけています。
被爆地「広島」でのサミット開催
今回のG7主要国首脳会議は、前年2022年にアメリカのバイデン大統領が日本を訪問した際に、広島で開催されることが発表されました。
核の無い世界を目指していることとは裏腹に、再び核の脅威に脅かされる現在の世界情勢を考えると、被爆地である広島でサミットが開催されたことは大きな意味があるのではないでしょうか。
前回日本が議長国を務めた2016年の伊勢島サミットの時には、当時のオバマ大統領(アメリカ)がサミット終了後に、現職のアメリカ大統領として初めて広島平和記念公園と広島平和記念資料館を訪れ、17分間に渡って、核兵器のない世界を訴えたのは記憶に新しいですね。
オバマ大統領広島訪問に尽力を尽くしたのが、当時外務大臣だった岸田首相だと言われています。
岸田首相にとって広島でサミットを開催することは悲願だったのではないでしょうか。
ゼレンスキー大統領電撃訪問
3月下旬に岸田首相がウクライナ(キーウ)を訪れゼレンスキー大統領と会談した際に、広島サミットには当初「オンライン形式」でゼレンスキー大統領が招待されていました。
しかし、サミット開催初日の5月19日に、ゼレンスキー大統領が「対面での参加」が決定し、翌5月20日に広島を訪れました。
ゼレンスキー大統領は、4月頃に対面で参加する意向を示しており、水面下で話が進んでいたようですが、外務省など一部の関係者以外はオンラインで参加するものと思っていたので、ゼレンスキー大統領が広島を訪れて直接サミットに参加するニュースに国民は驚いたのは言うまでもないですね。
ゼレンスキー大統領は、自国と国民を守る為、自分の身の危険を覚悟しながらも、これまで支援を行った主要国首脳会議の国々に感謝と、更なる支援を直接訴えに対面でのサミット参加を希望していたのではないでしょうか。
この勇気あるゼレンスキーの行動にネットでは、「よく来てくれた!」「ゼレンスキー大統領の行動を尊敬します」など賛辞が送られていました。
サミットの日程を終えたゼレンスキー大統領は無事にウクライナに帰国されたので我々は安心しています。
ロシアからの侵攻が一刻も早く終わりウクライナが平和を取り戻し、再びゼレンスキー大統領が日本を訪問し、今度は日本をゆっくり満喫している日が来るのを願っています。
まとめ
今回は、広島で開催されたG7主要国首脳会議について解説していきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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