『進撃の巨人』は2009年より『別冊少年マガジン』にて連載中の、諫山創先生による人気漫画です。
物語がマーレ編へと移行してから、今まで伏せられていた多くの謎が語られ判明したものの、展開としてはやや大人しい状態が続いていました。
しかし前巻のラストで、主人公となるエレンとその仇敵にあたるライナーが4年ぶりとなる邂逅を果たし、続く25巻ではさらなる展開が続きます。
今回はその25巻の内容に触れていきたいと思います。
『進撃の巨人』26巻の発売日情報!
現在25巻まで発売されている『進撃の巨人』
『進撃の巨人』26巻の発売日は2018年8月9日と予想されており、内容は『マーレ編』の佳境となります。
表紙については、まだ発表されていません。
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『進撃の巨人』25巻のあらすじ(ネタバレ)
第99話「疾しき影」はエレンとライナーが再会した場面の続きから始まります。
マーレにエレンが潜入していたことを受け入れられないライナーに対し、エレンは「お前と同じだ」と言って精神的にライナーを追い込みます。
9年前にパラディ島に対し同じことをやった上で、当時自分たちの正当性を語っていたライナーは、一方的にエレンだけを責めることはできません。
ずっと冷静なエレンと動揺を隠せないライナーの構図は、互いに4年間をどう過ごしてきたのかを考えさせられます。
一方、外ではタイバー公・ヴィリーの劇が始まり、タイバー家に伝わる世界の歴史の真実を明かしました。
それは過去の巨人との戦争において悪であるはずの145代フリッツ王が、タイバー家と終戦の英雄へーロスと手を組み、平和をもたらすために自ら壁内に籠もったと言うものでした。
パラディ島のエルディア人は悪魔だと伝えられていましたが、脅威はないと言ったのです。
しかし、新たな世界の脅威としてエレン・イェーガーの名を挙げます。
ヴィリーの話をまとめると「フリッツ王の意思を継ぐ限り『始祖』を使っての敵対をすることのないパラディ島だったが、王の意思を継いでいないエレンが『始祖の巨人』の力を得たことで脅威となった」というものでした。
ここでいう脅威とは、パラディ島の都市を囲む三重の壁を形成する幾千の超大型巨人を、『始祖』によって操れてしまう、ということのようです。
地下ではエレンとライナーの問答も進み、ライナーはますます追い込まれていきました。
そんなライナーに向かってエレンは「進み続ける」と言い放ちました。
外の演説も終盤となって民衆の支持を得たところでヴィリーの足元からエレンの進撃の巨人が出現して開戦となりました。
開戦と同時に死んでしまったヴィリーでしたが、その妹が「戦槌の巨人」となり、エレンと交戦します。
殆ど一方的にエレンを追い詰めた『戦槌』でしたが、トドメを目前に登場したミカサによって阻まれました。
その後、エレンとミカサの二人は「戦槌」を攻略するも「顎の巨人」ガリアードがそれを阻み、エレンに加勢する形でリヴァイも登場します。
またパラディ島の兵団員たちも次々に立体機動と共に現れ、マーレ側も「車力の巨人」ピーク、「獣の巨人」ジークが加わり、本格的に全面戦争の様相を呈してきたところで25巻は終わりとなります。
『進撃の巨人』25巻の感想
25巻は、今後の物語において重要となる部分だと思いました。
エレンは開戦前の地下で、潜入した理由についてライナーに「お前と同じだよ」と言いました。
その後も、かつて「お前らができるだけ苦しんで死ぬように努力するよ」とまで言っていたエレンは、ライナーの過去の所業に理解を示します。
知らなかったから仕方ない、世界を救うためだったら仕方ない、これらの発言は今の自分を正当化しているようにも見えますし、ライナーを責め立てているようにも聞こえます。
意図してやったとは思えませんが、これらの発言にライナーは酷く苦しみ、殺してくれと懇願するに至ります。
「できるだけ苦しんで」いるライナーの状態を分かっていて、理解を示すような態度をとっているとしたら、なかなかエグいですよね。
このように読者の見方によって、複数の解釈ができる場面が多く、考察するのも楽しいのがこの作品のいいところだと思います。
また今回も多くの謎が登場しており、まず挙げられるのが、ヒィズル国のアズマビト家のキヨミでしょう。
彼女はエルディア人に親切な素振りを見せたり、ヴィリーの演説が始まる前にどこかへ立ち去ったりと、少ない出番の割に印象的に描かれている人物でした。
この人物がマガトとヴィリーの会話に出てきたパラディ側の協力者なのではないかと予想している人も多いと思います。
開戦後、サシャとコニーが設置していた灯りについても今のところ判明していませんが、重要な仕掛けになっているはずです。
『進撃の巨人』今後の考察
今後の展開を語る上で、まず現状を理解する必要があります。
ですが、正直に言うと、単純に見た時にこの戦争に意味があるのか分からなくなります。
判明している戦力の比較をしてもマーレ側に勝ち目があるようには思えないし、かといってパラディ側がマーレを襲撃する理由も分かりません。
進撃の巨人は憎しみによる物語ではありませんので、マーレに恨みがあるという一点のみで戦争を仕掛けたと考えるのは安直すぎます。
ミカサの「帰ってきて」という発言から考えられる可能性として、エレンの独断というのも考えられますが、手紙で仲間と連絡を取っていた以上、勝手な暴走行為というわけでもないでしょう。
なので、戦闘による勝ち負け以上の何かがあると考えていたほうが良さそうです。
まとめ
連載開始当初から注目を集め、二度のアニメ化や社会現象も引き起こした『進撃の巨人』ですが、まだまだ目を離せそうにありません。
自由を求めて始まったエレンの物語がどういう結末を迎えるのか、エルディア人やマーレ人の関係はどうなるのか、それに対して世界はどう変化していくのか、予想もつかない展開に読者の期待も大きいでしょう。
7月からは第三期となるアニメの放送も予定されており、それもまた楽しみにしたいと思います。
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