上野発の夜行列車降りた時から
青森駅は雪の中・・
石川さゆりさんの代表曲「津軽海峡冬景色」の出だしの歌詞の一節ですが、耳にされた方も多いのではないでしょうか。
津軽海峡冬景色の歌詞に出てくる「青森駅」の現在の駅舎が、2021年3月26日(金)で使用が終了され、翌3月27日(土)からは、新しい駅舎が供用を開始されます。
今回は、間もなく供用が開始される、青森駅の新駅舎について紹介していきます!
また、新駅舎が供用を開始して間もなく、現在の駅舎が解体される予定ですが、現在の駅舎の跡地にはホテルが建設されると言われています。
最後まで楽しんでいってください!
青森駅現駅舎の歴史!
1891年(明治24)年に誕生した青森駅は、これまで3度改築され、現在の駅舎で「4代目」です。
現在の駅舎は1959年(昭和34年)に完成し、その25年後の1984年(昭和59年)には、「西口駅舎(沖舘・油川・西バイパス方面)」が完成し、東西2つの駅舎が存在する体制となり現在に至っています。
津軽海峡冬景色の歌詞の中にある青森駅は、現在の駅舎のことを指しているんですね。
青森駅は長らく県外からの来客を迎える「青森の陸の玄関口」となっていましたが、2010年(平成22年)に新青森駅が開業すると、その役目は新青森駅に引き継がれました。
60年の歴史を持つ現在の駅舎ですが、老朽化やバリアフリー対策が進んでいない影響で、2018年頃から新駅舎の工事が開始されました。
たしかに、現在の駅舎は、エスカレーターはありますが、エレベーターは設置されていません。
バリアフリー対策に不安があるのは薄々感付いていました。
青森駅の特徴は?
青森駅はかつて、「本州と北海道を繋ぐ全国的に重要な役割」を担っていました。
北海道へ行くには連絡船に乗らなければ行くことが出来ません。函館行きの青函連絡船に乗るには、青森に行かなければ乗船できませんでした。
青函トンネルが開通し列車で北海道まで行けるようになった1988年(昭和63年)以降も青森駅発着または経由する津軽海峡線を利用しなければ行けなかったので、青森駅は北海道へ行く為には絶対に欠かせない存在でした。
しかし、2016年(平成28年)3月26日に北海道新幹線が開業したことで新幹線で函館まで行けるようになり、津軽海峡部分の設備が新幹線仕様に変更されたため、これまで運行していた函館行きの在来線の旅客列車全ての運行が終了し、本州と北海道を繋ぐ役割は新青森駅へと引き継がれました。
※新中小国信号場 – 木古内駅間は三線軌条による新幹線・在来線の共用区間としているため、貨物列車、一部の団体専用列車などは走行可能。
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青森駅の路線
青森駅は「1番線~6番線」まであり、1番線と2番線は「青い森鉄道(八戸方面)」の専用路線となっており、3番線~6番線は「津軽線(蟹田・三厩方面)」と「奥羽本線(弘前方面)」が共有しています。
津軽線はかつて、本州と北海道を結ぶ唯一の鉄道路線であり、旅客列車が運行されていた頃は「津軽海峡線」という名称で呼ばれていましたが、北海道新幹線が開業してからは津軽海峡線の名称は廃止され、運行は最長で「三厩」までに短縮されました。
青森駅新駅舎はどういう構造になっている?
5代目となる青森駅の新駅舎ですが、まず長年問題視されていたバリアフリー対策は徹底的に行っており、各路線にはエスカレーターとエレベーターが設置されています。(ただし、エスカレーター1基は2021年度供用開始予定となっており、新駅舎開業時点では使用出来ない)
そして新駅舎最大の特徴が、東口と西口を結ぶ「東西自由通路」が開通します!
東西自由通路は幅員約6m、延長約170m、鉄骨造2階建てとなっています。
これまで西口(東口)方面にいくためには、国道側にある「あすなろ橋」という橋と、八甲田丸側にある「青い海公演連絡橋」という橋を渡らなければいけなかったので体力的に少し大変でした。
青森駅の構内から西口に行くことも可能でしたが、その場合入場料を支払わなければ渡ることが出来なかったので、東西自由通路が開通すれば移動が大幅に楽になりますね。笑
東西自由通路は、「3月27日午前5時」から、新駅舎は「午前5時20分」から使用出来るようになります。
新駅舎開業に伴うキャンペーンやイベント!
新駅舎が供用開始する3月27日には、「さあ来なが!!5代目青森駅へGO!!~青森駅新駅舎開業記念イベント~」が10時~15時まで行われます!
新駅舎開業記念ステッカーを先着で2000枚配布するほか、「東北ディスティネーションキャンペーン」に向けた「青森のいいところ」アンケートを実施し、参加者には先着150名にリンゴジュースが贈呈されます。
また、新駅舎開業クイズを行い、全問正解者先着500名に「東北夏祭りフィギュア」がプレゼントされるとのことです。
青森市にお住まいの方や、3月27日に青森市に用事のある方は是非、新しくなった青森駅に行ってみては如何でしょうか。
まとめ
今回は、新しい駅舎の開業を間近に控えた青森駅の歴史や新駅舎についてや、新駅舎が開業する3月27日に行われるキャンペーンやイベントなどを紹介していきました!
現在青森駅では、現駅舎での利用が終了する3月26日まで、東口の青い森鉄道窓口付近で、全国から寄せられた青森駅との思い出の写真を掲載しているイベントが行われています。
投稿された写真の中には、津軽海峡線が開通した式典直後の写真もあり、この日が「青森駅が最も輝いていた日」と言われています。
60年にわたり青森市の中心街を見守ってきたことに感謝するとともに、これからも見守り続けてほしいですね。
最後までご覧になっていただきありがとうございました!
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