2024年夏に起こったコメの品薄状態「令和のコメ騒動」の影響で、同年秋に新米が出回り米の品薄は解消されましたが、今度は例年の2倍近くコメの価格が値上がりする異常事態が起こっています。
そうした中で農林水産省は、政府が所有している「備蓄米」を放出することを決定しました。
今回は、備蓄米の販売開始時期や、備蓄米を放出することによって高止まりしている米の価格が値下がりするのか解説していきます。
政府が所有する『備蓄米』とは?
まずは、備蓄米について説明していきます。
備蓄米は、政府(管轄は農林水産省)が保管しているお米です。
備蓄米を保管する制度が出来たきっかけは、1993年に起こったお米の大凶作で、1993年~94年にかけて、お米を求めて消費者がスーパーに殺到しました。(平成のコメ騒動)
その経験を踏まえて、1995年から法律により、国がお米を備蓄することが出来るように制度化しました。
現在政府は、100万トンのお米を備蓄しているようです。
備蓄米は、ある特定の場所に集められているわけではなく、全国各地のお米の生産が盛んな地域に備蓄米を管理しています。
備蓄米の保管期限は5年間で、5年が過ぎると畜産などの飼育肥料などに充てられています。
備蓄米を放出する条件は?
政府が備蓄米を放出する条件として
・不作などで米の生産が大幅に減少した場合
・自然災害などで被災地に支援目的で供給
などが挙げられています。
しかし、今回は高騰する米の価格を安定させる目的で備蓄米を放出するので、備蓄米の放出条件としては異例中の異例です。
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政府が放出する備蓄米の量はどれくらい?
江藤農林水産大臣は、「21万トンの備蓄米を放出」することを発表しました。
政府は100万トン備蓄米を保管しているので、約5分の1を放出することになりますね。
最初は15万トンを放出し、市場の状況を見て、残りを放出する流れとなっています。
備蓄米の店頭販売はいつ開始する?
放出される備蓄米は、「3月下旬」にスーパーなどの店頭で販売される予定です。
放出決定から1ヶ月以上先になりますね。
放出までに様々な手続きがあるので遅くなるのでしょうか?
備蓄米放出で米の価格は値下がりする?
前代未聞のことなので、高止まりしている米の価格が値下がりするのかは備蓄米を実際に放出してみないと分かりません。
しかし、ある専門家によると、備蓄米を放出することによって、現在の価格よりも「3~4割値下がりする」と見込んでいるようです。
3~4割でも安くなってくれれば大変ありがたいですね!
しかし、価格が値下がりすると言っても、現在スーパーなどで保管しているお米は、高騰期に仕入れたお米などで、例え備蓄米の放出が始まったとしても、すぐにお米の価格が値下がりしないと言われています。
実際にお米の価格が値下がりするのは、ゴールデンウィーク前後なのかもしれないですね。
まとめ
・放出した備蓄米が店頭で販売が開始するのは3月下旬
・備蓄米放出で価格が3~4割程度安くなる見込みがあるが、高騰期に仕入れたお米の在庫が残っているのですぐに価格が値下がりしない可能性が高い
今回は、政府が放出を決定した備蓄米が店頭で販売が開始される時期や、備蓄米放出によってお米の価格が値下がりする可能性について解説していきました。
日本人の主食であるお米の価格が一刻も早く安定することを願いましょう。
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